置手紙
平成27年11月26日(木)
この日、リーダー業務だった私は、いつもより20分早く家を出た。
7時50分病院到着。 たまたま見つけた、玄関先に週末に必ず見舞いに来る息子さんの姿。 平日の早朝に来ているということは・・・ 旅立たれたか・・・・
白衣に着替えて病棟に上がる。 階段上がってすぐに、その患者さんが使っていた人口呼吸器があった。やっぱり・・・・
この患者さんは、私の勤める病棟に来たのは、約2年前。
その当時から、最後の瞬間まで泊まり込んで世話をしていた奥様。
毎週日曜日の午前中から夕方まで、お嫁さんに付き添いの交代はしてもらっていたが、その他はずっと患者である夫の世話をしていた。
2年間、ずーっと泊まり込みで付き添いをされていた。 なので私たちも「居て当たり前」の存在だった。
しかし、お別れの時はやってきた。
8時過ぎ、エンゼルケアも終わり葬儀屋さんのお迎えが来た。
もう会うこともないだろうと思い、病室に向かったが、泣いている奥様を見て、声をかけることもできなかった。
お昼休憩に師長より「床頭台に置手紙あったので読んでください」とのこと。
スタッフの皆々様へ
本当に長い長い間、お世話になりありがとうございました。
大変な時期も何回も何回ものり切れたのは
みなさんのかわりない笑顔とやさしい心使い
私も体の調子もかわらず、今日まで
お父様のそばで、いさせていただいた事、本当に何の心残りもございません
本当にお世話になりありがとうございました
お父さんも精一杯のお世話になり感謝の
気持ちいっぱいだったと思います
本当にありがとうございました。
あつかましいお言葉ですが
家族の一員として毎日を何の不安もなく
過ごさせていただき、失礼な事も
多々あったかと思いますが、年よりに
めんじて、お許しください。
ありがとうございました。
看護師冥利に尽きる、お手紙であった。
それと共に、本当に私たちは「かわりない笑顔とやさしい心使い」が出来ていたのと考えさせられる手紙でもあった。
夫を亡くして悲しいはずなのに、おそらくエンゼルケアをしている間に、書いていたと思われる。
この手紙をいつまでも忘れることのないように、あえてブログにアップさせていただきました。
いつも見てくださってありがとうございます。
A/Wショップ 見てね
ランキングに参加しています。ポチっと3回していただければ、嬉しいです。
↓

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村