サラ金と私 その①
もうずいぶんと昔のことで、断片的にしか思い出せないのですが、書きます。
私の父は、私が小学校5年まではよく働いだのですが、体を壊したのをきっかけに、酒におぼれ、ギャンブルもする。おまけに仕事しない。サラ金に手を出す。と最悪な父親になりました。
今とは違い、やくざ者が家に取り立てに来る時代。私が、中学校から帰ると、しょぼんとした父、母、何やら見知らぬ、おっちゃん3人ぐらい家に来てました。
私を見るなり「お父さん、お金返してくれへんのよ。船の仕事あるんで連れて行ってもいいか?」と、どすの利いた声で話かけられた。
あちらの予想では「それは、いやだから私のお小遣い渡すから…」なんて考えていたのか?
私が「はい、どうぞ。仕事があるのなら是非連れて行ってください」というと、びっくりしたような顔をして、「船に乗ったら何か月も会えやんで」というので、「いいですよ。家でゴロゴロしてるよりましなので、どうぞ連れて行ってください」と言ってやった。
なんて冷酷な娘なんだ!!と、おっちゃんたちは思ったはず。
結局、父は船には乗らず家にいたんですけどねー
私とサラ金 その①でした。

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